モーツァルトの曲って胎教にいいの？

ぷぅ先生、質問です！

この間、テレビで「お腹の中の赤ちゃんの胎教にはモーツァルトがいいよ」っていう話をしていたんだけど、本当なの？

クラシックを聴くのが苦手な人もいると思うんだけど…。

「あら、こうのすけはモーツァルトを知ってるの？」

知ってるよ！

ぼく、モーツァルトなら『ピアノ・ソナタ第16番ハ長調』が好きなんだ。

テンポが良くて、お庭で駆け回りたくなるような曲だよね。ぼくの手だと弾けないけど…。

モーツァルトは本当に素晴らしい作曲家だよ！

「こうのすけは音楽に造詣が深いワンちゃんだったのね。驚いたわ」

ぷぅ先生もクラシックは好き？どの作曲家のどの曲が好き？？

……じゃなくて、ぼく、今日は質問をしに来たんだった。

ぷぅ先生、改めて質問です！

妊婦さんはみんな、モーツァルトを聴いたほうがいいの？

「確かに、モーツァルトが胎教にいいというのはよく言われてるわね。
でも、よ～く考えてみて。
モーツァルトを聴いたお腹の中の赤ちゃん達は必ず、勉強ができる子や聞き分けの良い子として産まれてくるのかしら」

うーん…。

クリフムで出生前診断を受けた妊婦さん達の赤ちゃんのお話を聞いていると、本当にいろんな赤ちゃんが産まれてくるんだなぁと思うよ。

必ずこういう子が産まれますよ、っていう保証はきっとどこにも無いんだよね。

「そうなの。本当に自分が望むような子が産まれてくるのだとしたら、みんな頑張ってモーツァルトを聴くでしょう。
だから、私は何よりも妊婦さん自身が気持ちいいと感じることが一番、胎教にいいと思ってるの」

妊婦さんが気持ちいいと感じること？？

「ええ。例えば、妊婦さんがダンスが好きな人で、軽快な音楽を聞いているのが一番気持ちがいいのなら、胎教にはそれがいいと思うわ。
ママが気持ちいいと、赤ちゃんも気持ちいいの。
もしラップが大好きなら、韻を踏みながら歌って、赤ちゃんに聴かせてあげたら良いのよ」

ラップ！？

そっか、ママが一番リラックスできる音楽を聴くのがいいなら、ラップも胎教になるんだね！

「そういうこと。
中には、モーツァルトを聴かせたのに、産まれたら夜泣きがひどくて…っていう人もたくさんいるんだから。
絶対にモーツァルトを聴いたほうがいい、ということはないの。
もちろん、モーツァルト含め、クラシックは多くの人の気持ちをリラックスさせてくれる素晴らしい音楽だと思ってるし、
作曲家の想いや願いが込められているものだと思うわ。
でも、聴けば必ず良い子が産まれることはないの。
胎教の良し悪しで性格や性質が決まるわけではないのだから」

うわぁ～面白いなぁ。

そうだよね。赤ちゃんはママとつながっていて、ママがリラックスできていることがきっと一番嬉しいよね。

謎が解決したよ！

今日もお話を聴かせてくれてありがとう、ぷぅ先生。