へその緒のことを教えて!

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疑問に感じているこうのすけ

ぼくね、この間ぷぅ先生が妊婦さんとお腹の赤ちゃんのへその緒についてお話ししていたのを聞いちゃったの。

「へその緒が首に巻き付いていて…」ってお話ししていたと思うんだけど、そういうことってよくあるの?

「へその緒が赤ちゃんの首や体に巻き付くことって、珍しくはないの。極端に巻き付いている場合は育ちに影響が出ることもあるけれど、多くの場合、お産にも大きな影響はないわね」

そうなんだ。

巻き付いてるって聞くとビックリしちゃうけど、そんなに珍しいことではないんだね。

「ママのお腹の中で、赤ちゃんはくるくる動き回っているものだからね。
あ、そうだ。こうのすけ、へその緒の血管って何本あるか知ってる?」

へその緒の血管?

うーんと、血管には動脈と静脈があるって聞いたから……2本!

「あら、動脈と静脈があることを知っているなんて賢いわね。正解は3本よ」

驚いているこうのすけ

えぇーっ!!

3本なの?

動脈と静脈と、もう1本はなぁに?

「へその緒には通常、動脈が2本と静脈が1本の計3本の血管があるの。静脈がママから赤ちゃんに酸素や栄養を運び、動脈は赤ちゃんからママに二酸化炭素や老廃物を返す のよ」

動脈が2本と、静脈が1本?

なんだか不思議な感じがするね。

「確かに、偶数じゃないから不思議に感じるかもしれないわね。でも、まれに動脈が1本しかない『単一臍帯動脈』になっていることもあるの。この状態は病気に関連することもあるし、まったく正常な場合もあるのよ」

ふむふむ。

へその緒って、思っていたより奥が深いものなのかも。

「あとは、へその緒に結び目ができると、血流が悪くなって赤ちゃんに影響が出ることがあるわね。まれに、結び目が原因で赤ちゃんが亡くなることもあるの。
でも、へその緒の周りにはワルトンゼリーというゼリー状の物質があって、これが血管を保護しているから、多少の巻き付きや結び目があっても大丈夫なことが多いのよ」

話しているこうのすけ

へその緒は妊婦さんと赤ちゃんをつないでいるイメージしか無かったけど、へその緒だけで見てもわかることっていろいろいとあるんだね。

「へその緒の長さにも個人差があるからね。

長い分には問題がないことが多いけれど、短すぎる場合は注意が必要なの。へその緒がとても短くて、赤ちゃんが胎盤とほぼ接近している病気もあるのよ」

へその緒が短くなる病気もあるんだね…。

へその緒は重要な役割を果たしているんだ。

でも、赤ちゃんは生まれてきた時にへその緒をすぐに切られちゃうよね。

それはどうしてなの?

「出産時に、へその緒をつないだままだと赤ちゃんに過剰な血液が流れ込んでしまうの。赤ちゃん側から返せなくて、血液が濃くなって黄疸が出やすくなるのよね。それを防ぐために、出生時にはすぐへその緒をクランプ(遮断)しているのよ」

笑顔のこうのすけ

なるほど、そういう理由があるんだね。

今日もたくさん勉強になったよ!

ありがとう、ぷぅ先生。

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