妊娠中にはちみつを食べても大丈夫?

memoirs

ある日、お腹が空いておやつを探していたぼくは、テレビに映った黄金色のキラキラした食べ物に目を奪われたんだ。

それは「はちみつ」って言うんだって…。

ぼくも食べられるものかなぁ、食べてみたいなぁと思って、診療が終わったらぷぅ先生におねだりすることにしたんだ!

笑顔のこうのすけ

クリフムの待合室や診察室から人の気配がしなくなってきた頃、ぼくはぷぅ先生を見つけて走った。

ぷぅ先生、ぷぅ先生、ぷぅ先生ーーー!!

一生のお願いがあるんだけど~~~!!

「こうのすけ?ビックリしたわ。どうしたの?」

あのね、ぼく、はちみつっていうのを食べてみたいの!

はちみつを買ってくれないかなぁ。

「はちみつ?う~ん…こうのすけはまだ子犬だから、念のため控えたほうがいいかもね。消化管が丈夫になってからのお楽しみということで」

疑問に感じているこうのすけ

え?ぼく、まだ食べられないの?

「こうのすけに何かあったら困るから、念のためね」

えぇ~。

はちみつ、食べてみたいよぅ…。

とっても甘くておいしいって、テレビでお話ししていたもん…。

「そうね。甘くておいしい食べ物なんだけど、

はちみつには、ボツリヌス菌っていう菌がいる可能性があって、それが体内に入ると消化管で悪さをしてしまうことがあるの。

大人であれば、消化管が丈夫だから問題ないんだけど、

1歳未満の赤ちゃんはまだ腸内細菌の環境が整っていないから、乳児ボツリヌス症を引き起こすことがあるのよ(※1)」

そうなんだ…。

大人は食べても問題ないけど、赤ちゃんにとっては危険な食べ物なんだね…。

あ、じゃあ妊婦さんも食べないほうがいいのかな?

「いいえ、妊娠糖尿病でなければ、妊婦さんもはちみつを食べてもいいのよ(※2)。

ボツリヌス菌が胎盤を通じて赤ちゃんに届くことはないから、気にしなくて大丈夫」

考えているこうのすけ

つまり、赤ちゃんが口にしてしまうことがダメなんだね。

じゃあ、赤ちゃんが生まれたら、はちみつは手の届かないところに置いとかなきゃ。

「そうね。

ただ、大人でもクローン病といった腸の病気がある方や抗生物質を大量に服用している方も、はちみつを食べるのはやめたほうがいいわ。

腸に病気があるとボツリヌス菌をうまく処理できない可能性があるし、抗生物質は腸内の善玉菌まで一掃してしまうこともあるから(※2)」

ふむふむ。

勉強になったよ、ぷぅ先生!ありがとう。

ちなみに、はちみつってお砂糖よりも甘いの?

「はちみつのほうが甘く感じるかもしれないわね。

お砂糖は『さとうきび』や『てん菜』を原料につくられるもので、

はちみつは『ミツバチが集めた花の蜜』が原料になっているのよ。

はちみつのほうが、お砂糖よりも低カロリーで独特の風味があるわね」

そうなんだ!

ますます楽しみになっちゃった。

はちみつは、もうちょっと大きくなってからのお楽しみにしておくから、

その時が来たらちゃんとぼくに買ってね、ぷぅ先生。

「はいはい(笑)」

笑顔のこうのすけ

わ~い!

ありがとう、楽しみにしているね。

【参考サイト・参考文献】

※1 厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

※2 Verywell Family「Can I Eat Honey While Pregnant?」
https://www.verywellfamily.com/is-it-safe-to-eat-honey-while-pregnant-4176977

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