お腹の中の赤ちゃんの心拍数って、どれくらい?

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疑問に感じているこうのすけ

ねえねえ、ぷぅ先生。

お腹の中の赤ちゃんの心臓って、いつから動き始めるの?

「いい質問ね、こうのすけ。
赤ちゃんの心臓は、妊娠5週頃にはもう動き始めているのよ。
米粒くらいの大きさの頃から、超音波検査で心拍数が確認できるんだから」

そんなに小さな頃から動いているんだ!赤ちゃんってすごいなぁ。

心臓がドクンドクンって動く回数を、心拍数って言うんだよね。

それって、どれくらいの速さで動いてるの?

「最初はだいたい100回/分くらいかな。
そこから170~180回/分くらいまで速くなって、次第に150~160回/分くらいで落ち着くのが一般的ね」

驚いているこうのすけ

え!?

ぼくより速いかも!

そんなにドキドキしてて大丈夫なの?

「胎児の心臓は大人とは違って、速く拍動するのが普通なのよ。
でも、病気が原因で、心拍数がもっと速くなることもあるの」

病気が原因で…?

「例えば、13トリソミーやターナー症候群といった染色体の病気の赤ちゃんは、妊娠初期(11~13週頃)に心拍数が異常に速くなることがあるの。
170~180回/分くらいになったり、時には200回/分近くなったりすることもあるかな」

疑問に感じているこうのすけ

そんなに速くなることもあるんだ…。

じゃあ、心拍数を見れば、病気かどうか分かるってこと?

うーん、心拍数だけでは判断できないわね。
妊娠初期の段階では、心拍数は大事な手がかりの1つになるけれど、それだけで病気を診断することはできないの。
例えば、ダウン症(21トリソミー)の赤ちゃんは頻脈になりにくいことが分かっているけど、だからといって心拍数だけで、異常があるかどうかを判断するのは難しいもの」

うんうん、そうだよね。

だからクリフムの胎児ドックでは、30項目以上に検査項目があるんだもんね。
※胎児ドック(お腹の赤ちゃんドック)についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

「そうね。
頻脈だった赤ちゃんも妊娠20週くらいになると心拍数が落ち着くから、妊娠初期だけの異常所見として診ているわ」

話しているこうのすけ

そっかぁ。心拍数って大事なサインだけど、それだけで全部が分かるわけじゃないんだね。

あくまで、妊娠初期の段階で手がかりの1つになるだけってこと、ちゃんと覚えておくよ!

勉強になるお話を聞かせてくれてありがとう、ぷぅ先生。

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