絨毛と胎盤、実は〇〇〇と〇〇みたいな関係!?

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疑問に感じているこうのすけ

ねぇ、ぷぅ先生。『絨毛』と『胎盤』って、全然別のものだと思ってたんだけど、実は同じものだって聞いたの。

本当?

「そうよ。絨毛と胎盤は、成長段階が違うだけで、実は同じ組織なの。
例えるなら、『ハマチ』と『ブリ』みたいな関係かしら」

驚いているこうのすけ

ハマチとブリ!?お寿司屋さんで聞くやつだ!

じゃあ、絨毛がハマチで、胎盤がブリってこと?

「イメージしやすいかなと思って、妊婦さんにはそう説明しているの。
絨毛は、胎盤が完成する前の未熟な段階の組織なのよ。
妊娠が進むにつれて、絨毛がだんだん成長して、胎盤というしっかりした組織に変わるの」

そうだったんだ~。

じゃあ、胎盤っていつ完成するの?赤ちゃんができたら、すぐに完成するものなのかな?

「一般的には、妊娠16週頃に胎盤が完成すると言われているわ。
でもね、これは『ピッタリ16週で完成』って意味じゃないの。人によって完成時期には個人差があるのよ」

胎盤が完成するまでには、ちょっと時間がかかるんだね。

じゃあ『絨毛検査』っていうのは、胎盤が完成する前の段階でやる検査なの?

「そうよ。絨毛検査は、胎盤がまだ固まる前の『絨毛』の状態で行う検査なの。
妊娠15週頃までの間に行うのが一般的ね。この時期の絨毛は、水に浮かべると絨毯の毛みたいにふわふわしてるのよ」

話しているこうのすけ

ふわふわの絨毛…。なんだか想像するとかわいいね!

でも、その検査って赤ちゃんに影響しないの?ぼく、ちょっと心配だなあ…。

「そんなに心配しなくても大丈夫よ。絨毛検査では、赤ちゃんのいる空間には触れないから。
赤ちゃんの外側にある絨毛を注射器で慎重に採取するから、直接赤ちゃんに触れることはないのよ」

そうなんだ、良かった~!

「ちなみに、胎盤も赤ちゃんも、どちらも同じ受精卵からできるものだって知ってた?
受精卵の外側の組織が絨毛になって、それが胎盤になるの。受精卵の内側の部分は、赤ちゃんとして成長していくのよ」

笑顔のこうのすけ

え!?そうなんだ!

そもそも胎盤ってお母さんの体からつくられているんだと思ってたよ…。赤ちゃん側の組織なんだね。

……あれ?ということは、赤ちゃんは自分で胎盤をつくって『ベッド』を用意するんだ!

すご~~~い!

「面白いわよね。
赤ちゃんは自分で準備した『ベッド』に寝ながら、お母さんから栄養をもらって成長していくのよ」

話しているこうのすけ

お腹の中の赤ちゃんの成長って、本当にふしぎだね。

絨毛が胎盤になることは、ハマチとブリの関係で覚えやすくなったよ!

今日もお話を聞かせてくれてありがとう、ぷぅ先生。

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