クリフムの超音波用ゼリーは温かいってほんと？

誰かからおやつのサツマイモをもらえないかな～と思って、バックヤードを歩いていたら、不思議なものを見つけちゃった！

超音波用のゼリーが何かに入れられてる！！

ねぇ、ぷぅ先生。これってなぁに？ゼリーに何をしてるの？

「こうのすけは本当にいろんなところをよく見ているわね。

この入れ物はゲルウォーマーといって、超音波用のゼリーを温めてくれる機器なのよ」

えっ！！

ゼリーって冷たいものだと思っていたけど、温めるものなの？

「一般的には冷たいまま使うわね。

でもクリフムは、患者さんが触れるものはすべて温かくするのがモットーなの。

絨毛検査・羊水検査の時に患者さんにかけるオイフからゼリー、お腹を拭くタオル、消毒液などを温めているわ」

冷たいままでも使えるものを、わざわざ温めてるの？

それってとても面倒くさいと思うんだけど……。

「私はね、冷たいもので触られるのが苦手なのよ。

だから、自分がされて嫌なことはしたくないと思って、クリフムでは超音波用のゼリーも温めて使っているの。

今はこうやって自動で温めてくれるような代物があるけど、昔はこんなに便利なものはなかったから、湯せんで温めていた頃もあるわね」

そっか。ぷぅ先生は自分がされて嫌なことを患者さんにしたくなくて、こうやって毎日ゼリーやタオルを温めているんだね。

すごいや。ぼくはやっぱり『大変だなぁ。面倒くさいなぁ』って思っちゃうかも……。

「そうね、手間はかかっているわね。

クリフムではゼリーを温めるだけじゃなくて、前の患者さんに使ったゼリーが残っていても、それを使い回さないの。

2019年の新型コロナウイルス感染症拡大があってからは、必ず1人1本のゼリーを使っているわ。

言われないと気づかないようなちょっとした工夫ではあるけれど、緊張や不安を抱えながらクリフムにやって来られる患者さんにとっては、ホッとできるポイントだと思うのよね。

私はそれを大切にしたいから、ゼリーを温めることも1人1本を徹底することも面倒くさいとは思わないわ」

クリフムに来る患者さんって、きっとドキドキしてるもんね。

それは少しでもホッとしてほしいよね……。

ぷぅ先生、面倒くさそうなんて言っちゃってごめんなさい。

「こうのすけも何か、患者さんがホッとするような工夫が思いついたら教えてちょうだいね」

うん！！

クリフムのあちこちを調べて、ぷぅ先生に提案するね。

お話を聞かせてくれてありがとう。