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ラジオ番組『Dr.ぷぅに聞く!おなかの赤ちゃんの声』第8回が放送されました
メディア
2023/05/28(日)放送 第8回
再生ボタンを押すと、実際の放送をお聴きいただけます。
第8回のあらすじ
この番組は、出生前診断、胎児脳診断、絨毛検査、羊水検査、遺伝子検査を専門とするクリフム出生前診断クリニックが提供し、これから赤ちゃんを迎えるすべての人に役立つ情報をお届けします。どうぞ最後までお付き合いください。
今回は、アシスタントの桑原あずささんから「Dr.ぷぅが毎回台本を読んでいるわけではない。それなのに毎回すばらしいお話をされる」というお言葉から始まりました。
それから、Dr.ぷぅの著書である『Baby Shower』を希望するさよこさんからのお便りをご紹介。さよこさんは「生きている限り強くありたい」という素晴らしいメッセージを番組宛に送ってくださり、私たちが届けているメッセージに共感しているのかなと、とても嬉しく思います。
5月最終週のメインテーマは「5cmの赤ちゃんでわかること」です。この5cmというのは、妊娠初期の胎児の大きさを指します。
妊娠初期に超音波検査を行うと、胎児の首の後ろにむくみ(nuchal translucency, NT)が見られます。これはすべての赤ちゃんに見られる現象で、むくみが大きい場合はダウン症や心臓病などの可能性が高くなる傾向にあります。
このむくみや鼻の骨、心臓の逆流などを見て、ダウン症や18トリソミー、13トリソミーなどの可能性が高いかを診断するのが妊娠初期の検査(初期ドック)です。
5cmの赤ちゃんの首の後ろのむくみを正確に測定するのは難しいと思われるかもしれませんが、実は世界的な基準が存在し、イギリスの胎児財団によってその基準が決められています。この基準に従って測定を行うことで、精度の高い診断が可能となります。
なお、Dr.ぷぅは日本でも早期にこの基準に従った測定を行うNT資格を取得しました。現在でも、その資格を持っている人はそう多くはありません。
超音波で5cmの胎児の鼻骨を観察することは、微細な作業となります。
超音波技術の進歩により、鼻骨の観察は可能となっていますが、それは超音波の機器や診断する専門家、さらには赤ちゃんの向きにも依存します。赤ちゃんは自由に動いているため、見たい部分が見えなかったり、向きが変わってしまったりします。レントゲンやCTスキャンのように「はい、息を吸って。吐いて」と指示することはできません。
赤ちゃんは羊水の中で自由に泳いでいるので、測定が難しくなることもあります。測定のプロトコルに従って行いますが、それでも時間がかかることがあるのです。
そんな中、超音波検査の様子はお母さんやお父さんも一緒に見ます。赤ちゃんが向きを変える様子をリアルタイムで共有しています。
そのため、Dr.ぷぅから「この子は本当に自由人だね」「よく動くね~」というコメントが出ては、お母さんが「すみません」とおっしゃることも。赤ちゃんはまだお腹の中ですが、もう親子の関係が始まっているのが感じられます。
お母さんとお父さんが一緒に赤ちゃんの成長を見守ることは、親子の絆を深めるだけでなく、父親の愛着形成にも寄与します。そしてそれは、赤ちゃんの命を一緒に守るという親としての大切な役割を果たすことにつながるのです。
詳しくはぜひ、ラジオをお聴きください。